ブラックパール・ペッパー

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スコヴィル値
10,000〜30,000 SHU
原産地 カリフォルニア

ブラックパール・ペッパーは日本ではあまり馴染みの無いトウガラシです。味や辛さというより、「黒真珠のトウガラシ」の名の通りトウガラシとは思えないその美しい見かけが話題になりやすいトウガラシです。

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歴史

ブラックパール・ペッパーは基本的にはオーナメント(装飾)用のトウガラシです。昔から栽培されていたトウガラシというわけではなく、カリフォルニアの農業研究所で2人の博士によって紫の葉を持つトウガラシと緑色の葉を持つオーナメント用の品種を掛け合わせて開発されました。改良を重ねられたこの植物は、2006年、優れた新種のオーナメント植物を選出するアメリカの権威あるコンテスト「オール・アメリカン・セレクション」において見事1位を獲得しました。

外見

その功績からおわかりの通り、ブラックパールの何よりも注目すべきは点はその外見です。実は熟してくるとやや先が尖り楕円形に近くなるものの、トウガラシとしては珍しい小ぶりな球状をしています。複数の実が茎を中心に直径7〜10センチほどの範囲で放射状に実り、名前の通りパールのように輝きます。

実の色は初めの僅かな期間だけ緑色、紫がかった光沢を持つ黒真珠色へと変化し、すぐに他の全ての色を吸い込んだような漆黒になります。そして、熟れてルージュのような深紅に終着します。雨に濡れて水滴を残す姿などは、まさに宝石の如き美しさです。

植物の秀麗さも際立ちます。株は高さ約45〜50センチ、幅40〜48センチほどに育ちます。葉の色は最初は緑味がかった色ですが、あっという間に深い紫色からやや鈍い光沢のある黒色になります。マットな金属のような黒い葉の存在感は、庭に独特の雰囲気をもたらします。

辛さと味

ところで、ここまで装飾的な側面について強調してきましたが、ブラックパール・ペッパーは食べることはできるのでしょうか?

もちろん、トウガラシなので食べられます。辛さを表すスコヴィル値も10,000〜30,000 SHUと、辛いものでは鷹の爪やマンサーノ・ペッパーと同等の値ですので、小さな一粒にピリッとした辛さがあります。カットしてみると皮も分厚いので、食感はあるいはトマトに近いと言えるでしょう。

しかし味はそこまで良いわけではありませんので、トウガラシとして食べるのであれば他のトウガラシを食べるのをおすすめします。

栽培

ブラックパールの栽培に関して特筆すべきは、このトウガラシは生命力非常に力強く、栽培が容易なことです。高温と湿度にも強く、注意を払うべき虫の害や病気もほぼないので、ガーデニングに慣れていない方でも種から簡単に育てることができます。植物は芽の摘み取りや剪定をしなくても大きく成長します。栽培期間は約4ヶ月半で、特に花が咲き、多くのパールを実らせる夏季の充実度は他の品種と比べても際立っています。これほど魅力的な植物を気負わず育てられるなんて、素晴らしいですね。

種から育てると約10日間で発芽します。発芽後、2週間ほど経過してから移植するのがよいでしょう。約3週間おきに最低限の追肥をし、水やりも初期段階ではしっかりと、成長後は少なめで大丈夫です。

栽培において最も重要なことは、しっかりと日光に当てることです。ブラックパールは育成環境の温度20〜26℃と高めに保ち、光に当てる時間が長ければ長いほど、葉の色がしっかりと濃い黒色になります。光が足りないと葉の色が緑色のままになってしまうことがあるので、たっぷりと日光を吸収できる場所で育てるのがよいでしょう。

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