唐辛子とパプリカ・ピーマンって何が違うの?

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料理の辛味づけに重宝する唐辛子。
唐辛子の実は、鮮やかな赤色が目を惹きますね。唐辛子を切ってみると中身はほとんど空洞になっていて種が入っていますが、同じような形状の野菜もあるような……。そう、パプリカやピーマンです。
大きさや色、果肉の厚みこそ違うものの、パプリカやピーマンも中身が空洞で種が入っています。でも味は唐辛子、パプリカ、ピーマンでみんなそれぞれ違いますね
では唐辛子・パプリカ・ピーマンの色や味などの違いは、一体どこからきているのでしょうか?色々な観点から見てみましょう。

唐辛子・パプリカ・ピーマンは、同じ「トウガラシ属トウガラシ」の仲間

ピーマン
まずは植物的な観点から見てみましょう。
植物学的な分類でいうと、唐辛子とパプリカとピーマンは同じ仲間となります。3つとも「ナス科トウガラシ属トウガラシ」の品種です。
 
トウガラシ属は世界中に数十種が分布しています。そのうえ、望ましい性質を選抜した栽培品種は、数百種類にも上るといわれています。このトウガラシ属に唐辛子、パプリカ、ピーマンが分類されているのです。従って植物学的な観点から見ると、唐辛子・パプリカ・ピーマンは同じ仲間だといえます。 

色の違いは収穫時期の違い 

辛くない唐辛子
唐辛子・パプリカ・ピーマンは同じ仲間」と言われても、違いはかなりありますよね。見た目の違いでは「色」の違いが目立ちます。
日本でよく使われている唐辛子の品種「鷹の爪」は、真っ赤な実が特徴です。赤い唐辛子は熟してから収穫しているので、このような真っ赤な赤色になっています。熟すと赤くなる唐辛子も、熟す前は緑色の状態の期間があるんですよ。
 
一方ピーマンは熟す前の緑色の時点で収穫しており、収穫せずに育てていくといずれ熟して実がだんだんと赤くなっていきます。熟してきた時の色は、赤色の他に黄色やオレンジ色もあります。パプリカも赤色の他に黄色やオレンジ色のものがありますね。
このように唐辛子・パプリカ・ピーマンの色の違いは、収穫時期の違いによるものからきています。どれも一番未熟な状態が緑色で、熟すにつれて黄色、オレンジ、赤色と変化していきます。 

味は唐辛子の品種改良によって、辛味が減少 

トウガラシイメージ写真
ピーマンには苦みはあるものの唐辛子のようなピリッとした辛さはありませんし、パプリカに至ってはフルーティーな風味や甘さまでありますね。
 
唐辛子は南米が原産地で、15世紀の大航海時代にヨーロッパへと持ち込まれた際には辛くないものもあったそうです。それが各地で品種改良が繰り返されるにつれ辛くないものが選別されて、ピーマンとなっていった歴史があります。またハンガリーで品種改良されたものの中で、肉厚で甘さがあるものがパプリカとなっていきました
またピーマンは未熟な状態で収穫されるため、苦みがあります。ピーマンも熟してから収穫すると赤や黄色になるとともに、苦みも薄れていきます。
 
唐辛子は料理に辛みをつけることができるので重宝しますが、たくさん食べるには辛みが薄い方が食べやすくなりますね。このような理由で辛みを抑えたり甘さを出したりといった品種改良の過程で、唐辛子からピーマンやパプリカが生まれていきました。 

唐辛子・パプリカ・ピーマンは、メニューによって使い分けを 

唐辛子・パプリカ・ピーマンは3つとも同じトウガラシ属トウガラシの仲間ですが、味や大きさ、果肉の厚みなどにはかなり違いがあります。辛味や苦みが苦手な方でも甘みのあるパプリカなら平気という方も多いでしょうし、料理に緑色を添えたい場合にはピーマンも重宝します。
これらの違いを上手く活かしてメニューによって使い分けると、食事も楽しくなりますね。



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