トウガラシに賞味・消費期限ってあるの?生・乾燥・粉末別にご紹介します!

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トウガラシは調理の際に色々なメニューに使える便利な食材です。しかし一度に多量に使うわけではないので、余った分は保存しておかないといけませんね。この時に気になるのが、トウガラシの賞味期限です。
トウガラシには生・乾燥・粉末といった形での利用法があります。生はともかく、乾燥させたトウガラシや一味・七味唐辛子のような粉末状になったものにも、賞味期限はあるのでしょうか?
そこでここではトウガラシの賞味期限について、生・乾燥・粉末別にご紹介します。

生のトウガラシの消費期限

どの食材でもそうですが、生の場合は水分を含むので時間と共に徐々に傷んでしまいます。このため安全に食するためには消費期限を気にしないといけません。生のトウガラシの保存法として、冷蔵と冷凍に分けて消費期限を見てみましょう。

冷蔵保存の場合

冷蔵庫の中にあるトウガラシ
さらに長持ちさせるコツ:冷蔵庫に入れる前に水分をペーパータオルで拭き取っておく
唐辛子を購入し、すぐ使う予定があるのであれば基本的には常温保存ではなく冷蔵保存がおすすめです。
生のトウガラシを冷蔵庫で保存する場合は、(保存環境等によりますが)約1週間を目安に食べきったほうが良いでしょう。野菜なので一概に◯◯日で消費期限とは言えませんので、すぐあとにご紹介する手触りで判断する方法で見極めるのが良いでしょう。冷蔵庫に入れる前に水分をペーパータオルで拭き取っておくのが、少しでも長持ちさせるコツです。

生の場合、時間の経過とともにツルツルしていた表面の皮から水分が抜けてシワシワになっていくのがわかると思います。少ししわしわになる程度であれば食べても問題有りませんが、傷んでくるとグニャグニャとした手触りになってきます。更に痛みが進行するとカビが生えてくるので、少しでもグニャグニャしてきたら食べないようにするのが安全です。
なお青唐辛子やししとう、万願寺とうがらしなどが緑色→紫色→赤色と変色するのは自然のことですので、食べても問題有りません。

冷凍保存の場合

凍ったトウガラシ
さらに長持ちさせるコツ:余計な水分を拭き取った上で1本1本ラップする
生のトウガラシを冷凍庫で保存する場合は、3か月から半年ほど保存することができます。風味を残して

冷凍する時は冷蔵の場合と同様、まず余分な水分を拭き取っておきましょう
また少し面倒ですが、1本1本別々にラップでくるんでおくのがおススメです。他の食材でもそうですが、隙間が少ない方が食品内部の水分が蒸発しにくくなり、味や食感が劣化してしまうことを防げます。小分けにしておくと使う時に必要な分だけ取り出すこともできて便利ですね。ただやはり1本1本個別にラップするのは結構面倒ですので、面倒だと思う方は1袋丸々冷凍させても大丈夫ですよ

なお冷凍させたトウガラシを使う際は、解凍しなくても大丈夫です。凍ったままで包丁かハサミで刻めばOKです。固すぎて刃が通らない場合は常温で少し置いておけば、すぐに切れる程度の柔らかさになりますよ。
また解凍させた場合は時間とともに傷み始めるので、解凍させたらすぐに使い切るようにしておきましょう。

乾燥させたトウガラシの賞味期限

乾燥(ホール / 姿)トウガラシの賞味期限

乾燥唐辛子
トウガラシは乾燥させたものを使う場合も多いですね。きちんと乾燥させた姿トウガラシの賞味期限は半年以上、長ければ1年くらいは使用できます。しかしせっかくきちんと乾燥してあっても、湿気の多い場所に保管していたらそれだけ保存期間は短くなります。逆に言えば環境によっては更に長い期間保存できますが、風味は落ちてしまうでしょう。

自分で乾燥させたものの場合

乾燥した状態で売られているものはきちんと乾燥しきっていますが、自分で乾燥させた場合は乾燥が足りないことも考えられます。それに保管場所に気を遣っていたつもりでも、気づかないうちに湿気や水分が入り込んでいることもあり得ます。使用する際には切って中身も確認して、内部にカビが生えていないか確認すると安心です。

乾燥(輪切り)トウガラシの賞味期限

唐辛子の輪切り
輪切りのトウガラシはまるまる1本を乾燥させたホールのトウガラシと比べると空気との摂食量が多くなるため、どうしても劣化は早まります。
とはいえ生のトウガラシとは比べ物にならないレベルの消費期限とも言え、賞味期限(味や風味の劣化)は半年以内に食べればほぼ変化はありません

乾燥(粉末)トウガラシの賞味期限

七味唐辛子
トウガラシは一味唐辛子や七味唐辛子のように、粉末状にしたものも親しまれています。これらの賞味期限は1年ほどあります。
また市販の一味唐辛子や七味唐辛子は、小さなビンに詰めて売られていることが多いですね。これらはビンに賞味期限が書かれていますが、開封した後は半年が風味を保てる期限の目安となります。

粉末トウガラシの保存方法

粉末状態のトウガラシの保管場所は、直射日光の当たらない湿度の低い冷暗所などを選びましょう。

湿気や水気には注意

ビン詰めの粉末トウガラシを調理に使う際には、火にかけた鍋やフライパンの中に直接振りかけることもあるでしょう。しかし加熱中の鍋などからは、常に湯気や蒸気が上がっています。これらがトウガラシのビンの中に入ってしまうと、痛みが急激に早まってしまう恐れがあります。面倒でも使う分だけスプーンの上などに振り出してから使うと、ビンの中に水分が入り込んでしまうのを防げます。

自分で粉末にした場合は、口の広い容器に保存することもありますね。中身をスプーン等ですくう場合は、スプーンに水分が付いていないか気をつけると保存期間を長くできます。

また粉末調味料のビンはコンロのそばの棚などに置いてしまうと、やはり熱や湿度の影響を受けてしまいます。コンロの近くに置くのは便利ではありますが、保存の点から考えると離れた棚などの冷暗所に保管するのがおススメです。

白っぽいものが発生したらカビかも

粉末のトウガラシの中に白っぽい糸のようなものが混ざっていたら、カビの恐れがあるので食べないで廃棄しましょう。またビンの中で塊がある場合は、中に水分が入り込んでいる状態です。この状態になると傷みが進行するのも早いので、やはり食べない方が安全です。
虫がわくこともあるので、使う際には中身をよく見てみるようにしましょう。ただし口の広い容器にあまり顔を近づけすぎると、うっかり吸い込んでしまう恐れもあります。そうなるとヒリヒリしたりむせたりするので気をつけてくださいね。

傷んでなくても風味が落ちている場合も


市販の一味・七味唐辛子のビンには、賞味期限が書かれていますね。賞味期限は「袋や容器を開けていない場合に、品質が変わらずにおいしく食べられる期限」のことです。したがって開封していなければ、賞味期限を過ぎてもすぐに傷んでしまうわけではありません。
しかし賞味期限を大幅に過ぎている場合は、やはり風味が落ちてしまっているでしょう。また開封している場合は、半年を目安になるべく早めに使い切ることが大切です。

早めに使い切るというのは、生や乾燥させたトウガラシにとっても同様です。やはり早く食べれば食べるほど、食感や風味は良くなりますよ。



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