唐辛子はイタリア語でペペロンチーノ?

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唐辛子はイタリア語でペペロンチーノ!

日本でよく食べられているパスタであるペペロンチーノはもともとイタリア発祥のパスタで、正式名称は「スパゲッティ・アーリオ・オリオ・ペペロンチーノ」(Spaghetti aglio, olio e peperoncino)と言います。

意味はそれぞれ、
アーリオ = にんにく
オリオ   = 油
ペペロンチーノ = 唐辛子

となり、直訳すると、「にんにく、油、唐辛子のパスタ」というそのままのネーミングとなっています。

この中のペペロンチーノ(peperoncino)が唐辛子という意味であり、イタリアのリストランテやタベルナで「ペペロンチーノ!」と言っても唐辛子だけ出てきてしまうので注意してください。そもそもイタリアではアーリオ・オリオ・ペペロンチーノは日本で言う「素うどん」に近いものなので、リストランテやトラットリアでメニューに載っていることはまず無く、家庭で食材がほとんど何もない時に作る一時しのぎの料理という扱いとなっています。
それでも注文したい場合は「スパゲッティ・アーリオ・オーリオ」と注文すると良いでしょう。唐辛子もつけたい場合は「スパゲッティ・アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ」です。

読み方に注意

同じように見えて意味が結構違ったりするので注意してください。

ペペロンチーノ(peperoncino)

鷹の爪イメージ
今までご紹介した「ペペロンチーノ」で、意味はシンプルに「トウガラシ」です。

英語でトウガラシはチリペッパー(Chili pepper)ですが、pepperpeperoncinoを比べて見れば語源は同じだとわかりますね。

イタリア語での発音は以下の通り。アクセントはほとんどありません。チーノを少し下げて発音します。

ペペロンチーニ(peperoncini)

上記のペペロンチーノの複数形です。

ペペローネ(peperone)


こちらはスイートペッパー、つまり辛くない唐辛子であるピーマンやパプリカなどの事を指します。
日本では鷹の爪以外のトウガラシをあまり食べないためかトウガラシとピーマン、パプリカが同じpepperだという認識があまりないかもしれませんが、ヨーロッパやアメリカでは「Hot pepper」(辛いペッパー)か「sweet pepper」(甘いペッパー)かという分類が基本です。
一度肉厚でジューシーなハラペーニョなどの品種を食べれば「なるほど、これは同じものだ」と納得できると思います。

ペパロニ(Pepperoni)


ペパロニはピザなどに乗っている辛めのサラミですが、こちらはイタリア語ではなくアメリカでイタリア系アメリカ人たちの中で1920年頃に発生した新しい言葉です。
イタリア語だとpepero~とpは一つですが、英語だとpepperとpが2つなのからも英語だとわかりますね。
こちらは現在ではソーセージやサラミのことを指し、トウガラシという元々の意味は残っていません。



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麻辣油は飲み物です。

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