850,000 – 1,001,304 SHU
原産地 インド
チョコレート・ブート・ジョロキアはブート・ジョロキアの変種の一つで、ダグラとの勾配種であると言われています。
辛さ
チョコレート・ブート・ジョロキアとオリジナルの赤いブート・ジョロキアはどちらの方が辛いのでしょうか?スコヴィル値を比較すると、最高値も最低値もブート・ジョロキアがチョコレートを僅かに上回ります。ですが、チョコレート・ハバネロやチョコレート・スコーピオン・ペッパーなども含めたトウガラシのチョコレート系の変種は、その実が完熟して茶色になるまで長く幹に残しておくことから、ごく僅かながらオリジナルの品種よりも辛くなるという傾向があります。
見た目
チョコレート・ブート・ジョロキアのサヤの長さは5〜8.5センチ、幅は2〜3センチで、形はオリジナルの赤いブート・ジョロキアよりもねじれています。色は名前に「チョコレート」と付いているようにやや赤みがかった茶色で、ミルクチョコレートのような色です。
味
味に関して言うと、チョコレート・ブート・ジョロキアは通常のブート・ジョロキアと同じく、ゆっくりじわじわと辛さが湧き出てきます。それに加えて他のチョコレート系の変種と同様に、微かにスモーキーでなめらかな甘味があります。
使い方・調理法
チョコレート・ブート・ジョロキアには実に多様な使い方があります。基本的には普通のジョロキアに使われるような用途にはすべて代用できると言ってよく、定番のホットソースやBBQソースだけでなく、スパイスとしてカレーやピクルス、マリネ、インドの郷土料理のチャツネ、そしてメキシコ料理にも使われます。その他にも豚肉や干し魚の付け合せとして、さらには豆の燻製やシチューに加えるのもおすすめです。
ただ普段から使用しているような鷹の爪など、スーパーで買えるトウガラシと同じ感覚で調理に使用してしまうととんでもない目に合うので気をつけましょう。
栽培
チョコレート・ブート・ジョロキアは通常1〜4月に種まきをし、8〜10月にかけて実を収穫します。発芽まで約4週間、遅いものでは6週間ほどかかる場合もあります。また、高温の環境が条件となる一方で注意深く水やりする必要があるので、栽培は簡単ではありません。
また、このトウガラシは数ある品種の中で最も植物の背が高いものの一つです。その背の高さは通常1〜1.5メートルほどですが、大きいものでは2メートル近くになります。ですが枝分かれも激しく、成長するとかなり枝葉が大きく広がってずんぐりと不格好になってしまうため、栽培する際は早めに整えていく必要があります。
他の激辛トウガラシと同じく、チョコレート・ブートジョロキアも負荷をかければかけるほど辛くなります。なので辛くしたい場合は肥料や水は最低限のみ与え、太陽光を主な栄養素として与えると良いでしょう。