唐辛子は中国語で何と言う?発音から語源まで解説 ピーマン・シシトウ・パプリカは?

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この記事では唐辛子が中国語で何というか、発音から語源、ピーマンやシシトウなどとの違いなどを解説していきます。

中国語:辣椒(発音:
ピンイン:làjiāo

もしくは

中国語:辣子(発音:
ピンイン:làzi

辣椒の方がよく使われますので、この記事では基本的には辣椒のほうを解説していきます。辣子は四川の有名な唐辛子料理の辣子鸡の「辣子」ですね。

発音

唐辛子は中国語では「辣椒」と書きます。ピンインだとlàjiāoです。
カタカナで表現すると「ラァー ヂィアォ」という発音になります。

ラー油のラーですね。
花椒(ホワジャオ)のジャオです。(中華料理が好きな方しか伝わらないかもしれません)

発音は以下から確認してください。

唐辛子はこしょうなのか? 「椒」という漢字

唐辛子の乾燥
中国語の漢字には日本語と同様に、それぞれ意味があります。「辣」は「辛い」ということを示しますが、「」についてはいくつかの定義があります。単純に中国語の「椒」を日本語に訳すと「こしょう」となりますが、「椒」はこしょうだけでなく、唐辛子やサンショウ(花椒)といった香辛料を指す言葉にも使われているのです。こうしてみると「椒」とは、「香辛料に使うような実がなる植物」の総称と言えます。
すなわち、
唐辛子」の中国語は「辣椒」で『辛い香辛料』
こしょう」の中国語は「胡椒」で『胡(西方)から伝わってきた香辛料
山椒」の中国語は「花椒」で『実が赤い花が咲いたように見える香辛料
という由来なのです。
ちなみに日本語で「椒」は「はじかみ」と読み、これは山椒の古い読み方になります。一般的には、サンショウを示す漢字として使われることが多いと思いますが、字典で調べると広い意味では、こしょうや唐辛子も「椒」に含まれます。やはり同じ漢字を使っているわけですから、「椒」に関しては、中国も日本も、文字の意味にそれほど大きな違いはないようです。

歴史的には…

クリストファー・コロンブス
もう一つ知っておきたいことは、唐辛子が発見されて世界各地に広まっていった経緯です。
唐辛子は実は意外と最近「発見」された植物なんです。中国やインドなど、アジアが原産のイメージがありますが実は中南米の原産で、一説ではコロンブスがアメリカ大陸を発見した際に、ヨーロッパに持ち帰ったと言われています。この際コロンブスは、発見したアメリカ大陸を新しい大陸ではなく、インドと勘違いしていたというのは有名な話です。さらにコロンブスの勘違いはこれだけではなく、この時に香辛料として持ち帰った唐辛子も「こしょう」であると勘違いしていたようなのです。
大航海時代当時の大陸間航海は、インドから香辛料を持ち帰ることが大きな目的のひとつでしたから、コロンブスがインドと勘違いしてしまった新大陸から、唐辛子(香辛料)をこしょうと間違って持ち帰ってしまうのは、ある意味、当然の流れだったのです。
こうして伝わった唐辛子は、英語で「Red Pepper」すなわち『赤いこしょう』という名前がつけられました。 こしょうと唐辛子は全く別な植物であるにもかかわらず、英語では「Pepper」という括りでまとめられ、ナス科の植物である唐辛子が中国の漢字でも「椒」の集まりに分類されてしまっているのはこうした経緯によるものであるのも一因なのでしょう。これは英語と中国語に限った話ではなく、他の言語でもこしょうと唐辛子が混同されている場合が多いようです。

辛くない唐辛子とは?

辛くない唐辛子
ここまで見てきましたように、唐辛子は「辣椒」で「辛い香辛料」という意味が最も近いと言えますが、同じ「椒」という文字を使っていても香辛料とはかけ離れた野菜もあります。色や形が唐辛子と似ている、ししとうやピーマン・パプリカといった野菜です。
中国はとても広く、同じものであっても地方によって呼び名が変わる場合も多いのですが、たとえばピーマンであれば「青椒」「菜椒」「彩椒」と呼ばれています。ところがパプリカについても「彩椒」という文字が当てはめられます。シシトウも中国語に訳すと「青椒」となります。違う野菜なのに、同じ名前で呼ばれることがあるのでしょうか?
どうやら、日本での分類とは少々異なり、小さくて細長く、少しだけ辛味や苦味があるものは「青椒」であり、丸みをおびて、甘みがあるものは「彩椒」という分類であるようです。
また、中国の一部の地方では「ピーマン」(青椒)というのは、日本で見るようなピーマンではなく、まだ赤くなっていない未成熟の唐辛子を指す場合もあります。それでは、この地域で日本のピーマンを食べたい場合はなんとリクエストしたらよいのでしょう? 答えは「甜椒」です。「」とは「甘い」という意味を持ちますので、「甘い(辛くない)唐辛子」といったところでしょうか?
同じ漢字を使う言葉であっても、ところ変われば品変わるということわざもあります。面白いものですね。



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