50,000〜100,000 SHU
黒サソリの舌(Black Scorpion Tongue)という名のこのトウガラシは、独特なフレーバーとその外見が特徴的な、最も珍しい種類のトウガラシの一つです。
トウガラシの辛さを表すスコヴィル値は約50,000〜100,000。
色は美しい深紫色に始まり、明るい黄色やオレンジなど様々な中間色を経て、鮮やかな赤色になります。いくつか種類があり、単色のものもあれば、黒いストライプやドットのような模様が入ったものもあります。
このトウガラシはサルサやサラダ、その他の食べ物に使ったり、もしくはそのまま食べるのもおすすめです。種はオンラインストアで簡単に入手できます。
(編注:日本での種の入手は難しそうです)
味・辛さ
「スコーピオン」の名を冠するトウガラシには、「キャロライナリーパー」に抜かれるまで世界1位だった「トリニダード・スコーピオン・ブッチ・テイラー」や「トリニダード・モルガ・スコーピオン」などがありますが、それらと比較すると「ブラック・スコーピオン・タン」はそこまで辛くはありません。とはいえハラペーニョ(スコヴィル値5,000)の10倍ほどのスコヴィルはありますので、辛さに慣れていない人は気をつけて食べてください。
カイエンペッパー(スコヴィル値50,000)やタイ料理に仕様するプリッキーヌ(スコヴィル値70,000)と同じ程度の辛さです。
このトウガラシの香りはとてもフレッシュで、ベルペッパー(パプリカ)に似ています。味は甘くほんの少し塩気があり、苦味は一切ありません。中にはその味を「リンゴのようだ」と称する人もいるほどです。
栽培
「ブラック・スコーピオン・タン」を育てるのはとても簡単です。日当たりの良い所で育てるようにだけ気をつければあとは勝手に成長してくれます。大きくなると約1メートルほどになり幹は細くて黒っぽく、葉は緑色ですが部分的に濃い紫がかった色にもなります。サヤの部分が重くなってきて柵などに括りつけた頃に、薄くて背の植物の特性も出てきます。
サヤの長さは約4センチ、幅は1.5〜2センチです。そしてその形が理由で「舌」と形容され、この種のトウガラシの名前にもなっています。さらに、この植物の特徴はとてもきれいな紫の花を咲かせることです。数あるトウガラシの中でも見た目がとてもかわいらしく装飾的な植物なので、育てている人にとっても、とても珍しく魅力的な種類のトウガラシであると言えるでしょう。