5,000 – 50,000 SHU
原産:メキシコ
通常、ほとんどの人にとってトウガラシのことを思い浮かべるときに「美しさ」というのは真っ先に心に浮かぶ項目ではないと思います。ですが、メキシコが原産のトリコロール・ヴァリエガータのその独特な紫色と白色は、トウガラシのファンでない人にとっても間違いなく魅力的で喜ばれるものでしょう。
外見
トリコロール・ヴァリエガータは非常に美しい植物です。通常、高さは約45センチで、白や紫色の葉脈が全体に走った緑色の葉を持っています。成長してくると、その葉にまだらな緑や白の葉の中に紫色のシミ模様、そして紫色の模様を散らし始めます。色の変化に終わりはなく、同じ模様の葉は一つとしてありません。サヤの部分は長くて薄く、そして先が尖っています。このトウガラシの果実は深い紫色から成長すると鮮やかな明るい赤色になります。幹と花もまた、全体的にこの独特な紫色の色調を見せます。
味・香り
他の数多の辛いトウガラシと比較するとトリコロール・ヴァリエガータは比較的マイルドなトウガラシです。トリコロール・ヴァリエガータにはそれ特有の風味というものはありません。ですので、このトウガラシはほとんどの場合は装飾や観賞用として使われます。調理に使う場合は、特有の風味を加える必要がなく、料理の辛さのレベルを上げたい時に使われることがほとんどです。
使い方・調理法
このトウガラシは先述の通り辛さ調節に加え、主に料理の飾り付けとして使われます。ピクルスにされることも多いですね。
また、食用以外には主に切り花でブーケを作る際に用いられ、独特な色合いで花と花のすき間を実に華やかに埋めてくれます。
栽培
この種は約2.5センチずつの間隔で約0.6ミリの深さに植えます。春に栽培を始め、約72日で成熟します。この植物は温かい土壌を好み、発芽には14〜28日ほどかかります。細身のものの場合は約60センチ間隔、通常のものは約90〜120センチ感覚に並べると良いでしょう。トリコロール・ヴァリエガータの種は、屋内で育て始めてから屋外の日の当たる暖かい場所に移すのが一番です。土壌はしっかりと排水されてるべきですが、暑い日や乾燥している日にはしっかりと水やりをする必要があります。植物の根本部分の土には根覆いや干し草を撒いておくことをおすすめします。肥料は14日毎に緩効性肥料を撒きましょう。収穫は60〜120日間続きます。