1,250,000〜1,382,118 SHU
原産地 イングランド
ストーリー
ナガ・バイパーは、悪魔の申し子です。当時世界で最も辛いと言われていたトウガラシのトップ3、「トリニダード・スコーピオン」、「ブート・ジョロキア」、そして「ナガ・モリチ(ジョロキアのバングラディシュ品種)」この3種のモンスター級トウガラシをかけ合わせたハイブリッドで、辛さを表すスコヴィル値はなんと1,382,118 SHUを記録!短期間ではありますが2011年に世界一辛いトウガラシのギネスに輝きました。
このトウガラシは、イングランドのジェラルド・ファウラーによって生み出されました。ちなみに、「Naga(ナーガ)」はサンスクリット語で「コブラ」を、「Viper」は英語で「毒蛇」を意味します。
辛さ
ナガ・バイパーは「世界一辛いトウガラシ」の称号を手にしています。2011年2月25日、そのスコヴィル値はギネス記録を更新し、同じくイギリス生まれでそのわずか2週間前に玉座に輝いたばかりのインフィニティ・チリからあっという間にその座を奪い取り、我がものとしました。
ギネス記録に輝いたことからもわかるように、ナガ・バイパーは半端ない辛さです。辛さを表す数値であるスコヴィル値は130万スコヴィルを超え、開発者のファウラーはこのトウガラシを食べた後、約1時間はまともに動けなくなるとコメントしています。
味
ちなみに、ナガ・バイパーはどのような味なのでしょうか?その極端な辛さを抜きにして見てみると、実はこのトウガラシの風味はとても甘くフルーティーなのです。最初の一口目に、その強い甘い香りとフルーティーさを感じることができます。ですが、それも一瞬のことで、徐々に立ち現れる辛味によって、その風味はあっという間にかき消されてしまいます。なので基本的には「フルーティな味わい、だが味を感じられる余裕は殆ど無い」と言えます。
使い方
ナガ・バイパーを調理の時のトウガラシとして使用するとすべての料理の味が台無しになること間違いなしですので、食べ方としては、以下の2つが基本となります。
1.ホットソースの原材料として使用(果汁や他の原材料で希釈することで辛さを薄める)
2.ネタ枠でそのまま食べる
またナガバイパーの他の使い方として、アメリカではナガ・バイパーの成分を元にした”スパイス爆弾”の開発方法を考案していると言います。他にも手投げ催涙弾としても使用が検討されるなど、その辛さはもはや軍事レベルで、とても個人の手に負えるものではありませんね。
栽培
栽培に関しても残念ながらこのトウガラシを自分自身で育てるのは現実的とは言えません。ナガ・バイパーを生み出す勾配の技術は確立されてはいるものの、成熟したトウガラシの実から採れる種は親木とは異なる特徴を持つ上、激辛品種は偶然に左右されることも多く、どのような産物が生み出されるのかわからないのです。このようなことから、ファウラー率いるカンブリアのチリ・ペッパー・カンパニーは、安定した品種を生み出すため、さらには再び激辛トウガラシ世界一に輝くためにナガ・バイパーの研究を続けています。