唐辛子のカロリーは高い!けどカラクリあり!

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唐辛子のカロリーって高いの?

トウガラシイメージ写真
結論から言ってしまえば、唐辛子のカロリーは食品全体を見渡しても高いレベルにあります。具体的には100gあたり419kcalです。おおまかに比較すると、おにぎり1個(約120g)のカロリーが200kcal程度と言われていますので、『おにぎりの約2倍』と言っても間違いではないでしょう。ただ、そこには『数字のトリック』が隠されています。

そもそも唐辛子だけを主食として食べ続けるような食生活はありえませんから、唐辛子のカロリーをそれほど神経質に気にする必要はありません。ただ、「辛いものが好き」であったり「カプサイシンの脂肪燃焼効果でダイエット促進」を考えたりするのであれば、一度は詳しく唐辛子の高カロリーについて検証すべきかもしれません。

先程も申し上げました通り「唐辛子のカロリーの高さ」には秘密が隠されてます。この記事ではそれらの「数字のトリック」を解き明かしていきたいと思います。

乾燥唐辛子は水分が無い分カロリーが凝縮されている!

鷹の爪の由来
たしかに419kcal / 100gという数値は少々衝撃的です。しかしながら、この数値だけから「唐辛子は高カロリー食品」と決めつけてしまうのは誤りです。そもそも、419kcalというのは乾燥させた「調味料」としての唐辛子のカロリーです。生の状態の「食品としての」唐辛子であれば、100gあたり96kcalと約1/4まで低くなります

たとえば、新鮮なフルーツを乾燥機でドライフルーツに加工することによって、甘みが強く感じられるようになるものです。魚や牛肉も、水分を蒸発させて干物やジャーキーに加工することで、保存しやすくなるとともに、うまみが凝縮されます。

生の唐辛子を粉末の唐辛子に加工する場合も同じことで、乾燥させて粉末に加工する過程で、水分がなくなって重量は減ります。しかしながらカロリーや有効成分はそのまま残って凝縮されるので、重量比で比較すると高カロリーになってしまうのです。

さらに生の状態で、唐辛子1本あたりの重量は約5g程度です。100g(419kcal)の唐辛子を摂取するためには20本程の唐辛子を食べなければいけません。激辛が売りの飲食店であればありうる話かもしれませんが、一般的な家庭で、20本の唐辛子が食卓に並ぶことは考えにくいのではないでしょうか?こう考えると、同じ重量のおにぎりのカロリーと唐辛子を比べるのがそもそも間違っているのかもしれません。

唐辛子のカロリーを他の調味料と比較してみる

鷹の爪と胡椒
次に同じ調味料同士でカロリーを比較してみましょう。日本人であれば一番口にするであろう醤油のカロリーは約80~100kcal / 100g程度です。(薄口、濃口、その他商品の仕様で多少の違いがあります。)また、味噌は大まかに200kcal / 100gです。これらの調味料と比べると唐辛子は高カロリーと言えます。ただし、日本人の日常的な食卓での使用分量を考えると、唐辛子よりも味噌・醤油の方がかなり多いのではないでしょうか?食生活のカロリーを見直すのであれば、まずは主菜、副菜や一番使う調味料について考えてみるのが効果的かもしれません。

また、唐辛子と同様に粉末の調味料について調べてみると『こしょう』は360kcalで『カレー粉』は415kcalという数値でした。唐辛子だけでなく、これらの調味料は、一度に大量に摂取することはありえません。ただし、香辛料として使用される調味料はそれなりに高カロリーであることは少し注意して覚えておきたいポイントです。

唐辛子を有効に使う食生活とは?

トウガラシイメージ写真
世の中には様々なダイエット法が提唱されています。『唐辛子を積極的に摂取しよう!』という方法もその中の一つです。唐辛子の有効成分であるカプサイシンによって血行を良くし、脂肪燃焼の効率をアップさせてカロリーを消費しようとするものです。第一、辛いものには発汗作用がありますから、食べただけで運動したような気分にさせてくれます。また、血行促進は、むくみ改善やアンチエイジングへの好影響も期待できます。

さらにこれまで述べてきましたように非常識なほど大量に摂取しない限り、唐辛子のカロリーが肥満の原因になることはありません。

これらのことを考えると、食生活の中に唐辛子を上手く取り入れることで、カロリーを気にせずに、より健康的な食生活にレベルアップすることができるでしょう。



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