トウガラシ(牛肉)はどこの部位?名前の由来からカロリー、値段まで詳しく解説します!

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当サイトは唐辛子専門メディアですが、今回はトウガラシ(牛肉)について解説します。
皆さん、牛肉に「トウガラシ」という部位があるのはご存知でしょうか?『焼肉屋へ行った時に見たことがあるな〜』と感じる方もいらっしゃると思います。辛い唐辛子と間違えてしまいそうになりますが、今回はお肉の「トウガラシ」に関して、『何故牛肉の部位でトウガラシというのがあるのか』といった疑問や、名前の由来などについて詳しく解説していきたいと思います。

トウガラシの部位・名前の由来

トウガラシの部位(牛肉)
結論から言うと、実はトウガラシは牛の肩部分のお肉なんです。肩部分といえば、他にも『ざぶとん』『みすじ』『さんかく』がありますよね。トウガラシは、肩部分の肩甲骨についており、お肉の中でもより腕にかかる筋肉質な部位であり、その見た目がまんまトウガラシであることからその名前がつけられました。決して、唐辛子のように辛いだとか色味が真っ赤だというわけではなく、あくまで見た目の形が唐辛子そのものだったという、なんともシンプルな名付け方です
他にもトンビなどとも呼ばれていますよ。

形が気になる方はぜひこの動画を見てみてください!
トウガラシの部位を筋引きしていく動画なのですが、周りの脂身などを除去していくと、「トウガラシの形がだんだん唐辛子になっていく」のがとてもおもしろいですよ!(音楽が流れる動画なので、音量注意です)

トウガラシの値段は?

牛肉のトウガラシは、一頭から取れる分量に個体差があり、しかも牛一頭辺り1〜2kgと少量しか取れないことから、希少価値が高いとされています。ちなみに牛一頭の体重は約600〜700kgですので、希少価値が高いのがよくわかりますね!

その為、価格もピンキリです。和牛のトウガラシブロックが1kg5400円で販売されているのもあれば、黒毛和牛のA4・A5ランクが2kgで7500円で販売されていたりします。当たり前と言えば当たり前ですが、牛の品質や種類によって価格が異なってきます。

例えば熟成肉を扱う肉屋「格之進」に置いてあるトウガラシの塊焼きは、丸一頭買いされることで変わらぬ味わい、脂のノリが堪能出来るという希少価値の高さから120g5,088円(!)と高額になっています。庶民には中々手が出ない一品ですが、一度は食べてみたいですね。

オーストラリア産など、業務用の海外産だと1,100円 / kgなどからもあるようです。ただ和牛に比べるとやはり肉質が荒いのが難点です。

トウガラシのカロリー

希少部位のトウガラシですが、気になるのはカロリーですよね。特に女性の場合、せっかく食べるなら美味しくてヘルシーな方がよいと考える方が多いものです。トウガラシの場合、肩部分の非常に筋肉質な部位にあたるので、綺麗な赤身が特徴です。筋引きする段階で周りの脂を取り払うため、脂身が少なくなっています。ローストビーフにも使用されることの多い部位なので、低カロリー且つ肉の旨味を実感出来る女性にオススメの部位と言えるでしょう。また、低カロリーであることからダイエット時、お肉が食べたいときに食べる部位としても選ばれています。スーパーなどでは中々手に入りませんが、焼肉屋へ行った時には頼んでみてみましょう!

トウガラシを英語でいうと?

トウガラシとフィレの関係
たまにレストランへ行くと、肉の部位も英語で書かれていて、頼みたいものかどうかわからない!なんてことはありませんか?名前さえ分かれば、スーパーでの買い物やレストランでの注文も安心ですね。

トウガラシですが、英語では「チャックテンダー」と呼びます。
「CHUCK TENDER」はそのまま

CHUCK→肩肉
TENDER→柔らかい

という意味です。

ただトウガラシは実際柔らかい部位(テンダー)というほど柔らかいわけではありません。肩甲骨についている肉ということからもわかるように、非常に筋肉質な肉です。そのため英語圏では「mock tender(偽のテンダー)」などとも呼ばれています。

ではなぜ「テンダー」と呼ばれているかというと、牛肉で最も柔らかい部位であるフィレ肉(テンダーロイン / Tenderloin)と形が似ているからです。それだけです。

腰上部から取れるテンダーロインが細長い形状をしており、同じような形状で肩(チャック)から取れるから「チャックテンダー」と名付けられました。

どんな料理に使うの?

希少価値の高いトウガラシですが、旨味がぎゅっと凝縮されたヘルシーな部位だけあってて、料理の幅も広いと言えます。では、どんな料理に使われるのでしょうか?

よく見かけるので言えば、ローストビーフです。脂身が少なく、綺麗な赤身肉なので肉本来のジューシーさが楽しめます。他にも、肩部分は基本的に弾力があり、旨味成分も豊富なので、焼肉のように肉の味わいが堪能出来るような食べ方がオススメですね。どちらも脂がしつこくなく、ジューシーな味わい方なので、甘みのあるあっさりめのタレと相性抜群なんですよ。より肉の旨味を引き立てる合わせ方なので、美味しく食べたいと考えている方は一度試してほしいです。ちなみに、焼き加減はレアが肉汁も溢れ肉の旨味も損ないませんよ。

トウガラシの保管方法

寒いイメージ
購入したトウガラシの保管方法を解説していきます。
ここではトウガラシは店頭ではあまり買えないという前提で、「ネットで購入し、冷凍で配送されてきた」こと前提で話を勧めていきます。

店頭で購入された生のトウガラシをご自身で家庭用冷凍庫に入れるのは衛生的な面から推奨できませんので、自己責任で行ってください。

冷凍品を買った場合

トウガラシはスーパーで見かけることは殆どないのでおそらくネットで購入することがほとんどだと思います。

業務用スーパーなど店頭で冷凍品が手に入ったときもそうですが、冷凍品を購入した場合は開封せずにそのまま冷凍庫に入れておくのが一番です。

冷凍品の賞味期限

なお「冷凍だから賞味期限は気にしなくて良い」と思われるかもしれませんが、それは業務用冷凍庫の話です。家庭用冷凍庫ですと業務用と比べると温度が高くなってしまいます。

家庭用の冷凍庫は故障などが無ければ原則的には−18度ですが、業務用のものはー20〜30度程度となっています。

楽天などで購入した場合は「家庭用」冷凍庫で保管できる賞味期限を記載している場合がほとんどですので、それまでに消費するようにしましょう

ただトウガラシをネットで購入する場合は、選択肢が少ないため業務用の業者から購入するケースもあるでしょう。その場合賞味期限が業務用の冷凍庫が基準になっている場合もありますので、早めに消費することをおすすめします

解凍方法

牛肉は基本的には低温でじっくり解凍するのが一番です。そのためトウガラシを解凍したい場合は冷凍庫から出し、冷蔵庫に入れて保存します。

ブロックで購入している場合は解凍にかなり時間がかかることに注意しましょう。大体半日(12時間)以上はかかると思っていてください。トウガラシのブロック肉は厚めですので、内部まで低温で解凍するのには結構時間がかかってしまいます。

解凍後

解凍後は早めに消費しましょう。

トウガラシを家庭用の冷蔵庫で「熟成」させるのはおすすめできません。熟成は超低温でプロが温度管理を綿密に行いながらするものなので、家庭でやろうとすると腐らせてしまう可能性が大です。

まとめ

トウガラシについてまとめてみましたが、いかがでしたか?希少価値の高い赤身肉なので滅多と食べる機会がないのですが、低カロリー且つジューシーで美味しいので、この機会に一度堪能してみるのも良いですね。品質や牛の種類によって価格も変わるので、購入時には是非気をつけてみてください。また、ローストビーフにすると相性抜群でより旨味が増しますよ。



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たまに辛いものが食べたくなる28歳。 甘いものと新しい話題に目がありません!

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