タバスコを日本に持ち込んだのはアントニオ猪木という話の真実

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昭和の日本プロレスで活躍したレスラーといえば、必ずアントニオ猪木さんの名前があがります。現役を引退されても国会議員になるなど、現在でも色々と活躍されています。アントニオ猪木さんは事業もされていて、その活動の一環で日本に最初にタバスコを持ってきたという噂があります
 
本当に彼がタバスコを日本に持ってきたのかを、今回は検証していきます。
 

タバスコとアントニオ猪木さんの関係とは

日本にタバスコを持ってきたのはアントニオ猪木さんか、その噂を確かめるにはタバスコとアントニオ猪木さんの関係性を知るのが一番です。タバスコが日本で販売された年と、アントニオ猪木さんの経営する会社がタバスコを扱った年を照らし合わせていきましょう。
 

タバスコが日本で販売され始めた年は?

タバスコが日本で販売され始めた年ははっきりとしませんが、第二次世界大戦後の昭和20年代(1945年〜)以降だといわれています。販売当初はレストランや喫茶店などのみに置かれていて、一般家庭にまでは普及するのは時間がかかったようです。
 

アントニオ猪木さんの会社がタバスコを扱い始めた年は?

アントニオ猪木さんは実業家として、アントン・トレーディング社という貿易会社を経営していました。アントン・トレーディング社は、当時の日本で唯一タバスコの販売権を所有していた会社です。(現在は日本珈琲貿易株式会社)
 
アントン・トレーディング社がタバスコの販売を扱い始めたのは1970年頃で、タバスコが日本に来た年(1940年代)とアントニオ猪木さんの会社がタバスコの販売を始めた年を見ると時代が合いません。この点を見るとアントニオ猪木さんが日本に持ってきたという噂は、ただの噂で事実ではないということになります。

アントニオ猪木さんはタバスコの存在を日本に広めた

アントニオ猪木さんがタバスコを日本に持ってきたというのは間違いですが、アントニオ猪木さんは日本にタバスコの存在を広めた人物ではあることは間違い有りません
 
その当時の日本でタバスコは、調味料としての地位は高くなかったのです。1970年頃にアントン・トレーディング社がタバスコの宣伝を大きく行ったことで、タバスコの存在と魅力が日本に知れ渡り家庭でも使われるようになりました
 
タバスコの周知に一躍買ったアントン・トレーディング社ですが、アントニオ猪木さんの経済的事情でタバスコの権利を手放したのでタバスコ普及による利益はあまり得られなかったようです。
 

そもそもタバスコはどんな調味料なの?

photo by Игорь Головнёв – stock.adobe.com


アントニオ猪木さんが日本に広めたタバスコは、そもそもどんな調味料か詳しく知っている人はいるでしょうか?
 
タバスコはアメリカのマキルヘニー社から販売されているチリソース(トウガラシそうーす)の商標名であり、タバスコはトウガラシソースの代名詞ではありません。ホッチキスみたいな感じですね。
 
タバスコは赤唐辛子・ビネガー(お酢)・岩塩を熟成・発酵させて作られています。日本ではピザやパスタにかけますが、本場アメリカではステーキやバーベキューなどの肉料理の調味料に使われることが多いです。チリソースの本場アメリカではトウガラシを使用したチリソースはデスソースをはじめ数え切れない種類がありますが、発酵熟成されているチリソースは多くありません。発酵という過程を経ているのが最大の特徴です。

アントニオ猪木さんはブラジルに子どもの頃にブラジルに移住して暮らしていたことがあるので、チリソースの味をよく知っていたこともあり会社でタバスコの販売に乗り出したのでしょう。 

タバスコの主な種類

タバスコは種類が色々とあるので、簡単にご紹介します。

タバスコペッパーソース

真っ赤なチリソースで、喫茶店でよく見かける定番のタバスコです。丁度良い酸味と辛味は、チリソース初心者にも食べやすい味です。

タバスコハラペーニョソース

チリソースの鮮やかな赤色とは反対に、全体に緑色をしたソースになります。赤唐辛子より辛味の低いハラペーニョが使われているので、少しの辛さが欲しい時にぴったりです。

タバスコガーリックペッパーソース

唐辛子にニンニクが加わったソースで、唐辛子の辛さとは違うスパイシーな風味が一緒に味わえます。ニンニク入りなので餃子のタレとしても合います。

タバスコで一番おすすめなのは燻製タバスコペッパー

個人的に一番オススメなのは、燻製したトウガラシを使用したタバスコです。こちらの記事でご紹介していますので、是非ご覧になってください。

まとめ

アントニオ猪木さんは日本にタバスコを持ち込んだ人ではなく、その存在を日本に宣伝した人ということでした。タバスコは海外からの輸入品ということで、アントニオ猪木さんの会社が広めるまでは知られていなかったのでしょう。
 
タバスコで日本の辛味好き人口を増やしたことは、アントニオ猪木さんの偉大な功績と言えます。



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はじめまして、甘党で辛み好きのキミと申します。料理をピリ辛味へと変えてくれる唐辛子の情報を、色々と発信していきたいと思います。 辛味好きの方に楽しんでもらえるよう頑張ります。よろしくお願いいたします。

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