うどんに唐辛子、入れますか?
うどんを食べる時は、ネギ・とろろ昆布・海苔・胡麻・とろろの様に、様々な薬味を入れると思いますが、中でも唐辛子は格別です。辛いのが好きな方は勿論ですが、スーパーで購入したうどんセットにも必ず付いているくらい、うどんに唐辛子を合わせるのが一般的になっていますね。
うどんに唐辛子が合う理由
うどんに唐辛子を入れるようになったのは、蕎麦に唐辛子を入れることから派生した習慣と言われています。もともと南米が原産の唐辛子は戦国時代〜江戸時代あたりに日本にやってきた(宣教師由来か大陸由来は諸説あります)のですが、蕎麦との相性が良いということから日本国内でもメジャーになり、同じように汁に麺を入れるうどんにも入れる習慣が普及しました。
七味には7種類の薬味が入っているため、「万病のもとに効く」と当時は漢方として扱われていました。実際に唐辛子に含まれるカプサイシンには、食欲増加効果があります。その為、食欲がなくても少量七味唐辛子をかけることで、するするとお腹に入り、カプサイシンによって代謝も上げてくれるので、疲労回復にも効果があります。うどんは消化に良い食べ物なので、カプサイシンを含む唐辛子と相乗効果が生まれ、美味しいだけでなく身体に優しい組み合わせだと言えますね。
うどんに合うのは一味?七味?
唐辛子にも種類がありますが、うどんによくかけるのは一味唐辛子か七味唐辛子ですよね。ですが、どちらが相性いいのでしょうか?唐辛子を乾燥させてすり潰したシンプルな一味唐辛子は、ストレートに辛さを味わうことが出来るので、より刺激が欲しい辛いもの好きの方にオススメです。一味唐辛子ならではの唐辛子の香りが漂う為、食欲旺盛になります。
対して七味唐辛子の場合は、唐辛子だけでく胡麻や青さ、物によっては山椒や柚子など香りの高い薬味がたっぷりと含まれているので、より風味と食欲を増進させてくれます。うどんと薬味は相性が良いので、より旨味を引き立たせてくれる七味唐辛子の方がピッタリだと言えますね。
まとめますと以下のような感じです。
一味:より辛さを求める方にオススメ
七味:より風味を求める方にオススメ
うどんに合う唐辛子6選
ではうどんに合う唐辛子をご紹介していきます!
ここではそれぞれの唐辛子の原材料も記載しています。日本では裏ラベルの原材料は配分の多い順に記載していくため、味の想像の参考にしてください!例えば七味の中で唐辛子が一番最初に来ている場合は、七味のなかで使われている原材料で唐辛子が一番多いという意味になります。
京の黒七味
七味:唐辛子、ごま、山椒、青海苔、麻の実、陳皮(みかんの皮)、けしの実、紫蘇
山椒と焙煎した唐辛子が配合された、香ばしい香りの七味唐辛子です。唐辛子は本鷹を使用しています。山椒のピリッとした辛味と、焙煎してより香ばしさが増した本鷹の相性は抜群で、辛いのが好きな方にオススメです。うどんの優しい味に、ひと味もふた味もアクセントになる豊かな風味を持っているので、山椒好きならぜひこちらを試してみてください!
京都一休堂 京七味
七味:唐辛子・ごま・青のり・陳皮(みかんの皮)・山椒・けしの実・麻の実
京都一休堂京七味は老舗の味噌汁専門店が手掛ける、マイルドでバランスのよい七味唐辛子てす。ケシの実や胡麻・麻の実などの食感のよい、香ばしい香りのする薬味と、みかんの皮を合わせることで、爽やかでさっぱりとした味わいが特徴的です。唐辛子のピリッとした辛味が加わることで、まろやかに広がります。辛いのが苦手な方でも、美味しく食べられます。香りの豊かさがうどんの旨味を引き立たせてくれるので、相性抜群ですよ。
丸昌稲垣 柚子唐辛子七味
七味:唐辛子、(みかんの皮)、柚子、にんにく、黒ごま、白ごま、アオサ、山椒
ゆずの香りが口いっぱいに広がる、上品で繊細な味わいが楽しめる七味唐辛子です。ゆず唐辛子とうどんは相性が良く、ゆずの酸味とほんのり感じる苦味が、唐辛子の辛味をマイルドにしてくれます。そして、和食独特のダシにしっかりと溶け込むので、うどんやそばだけでなく、湯豆腐などとの相性も抜群なんです。唐辛子のピリ辛さよりゆずの香りがしっかりと香る為、辛いのが苦手な方にもオススメですよ。寒い時期に心も身体も温まる、そんな七味唐辛子です。
すだち七味
四味:唐辛子、すだち表皮、白ごま、麻の実
酸味と香りが強いすだちが配合された、人気の七味唐辛子です。ちなみに七味という商品名ですが、四味です。
徳島県特産品のすだちの表皮をたっぷりと使った七味唐辛子は、すだち独特のフレッシュで爽やかな香りが鼻腔をくすぐります。うどんと合わせると、豊かな香りが口に広がり、すだちの香りがより食欲を増進させてくれます。また、香りが爽やかで風味豊かなので、水炊きや湯豆腐にもピッタリです。ほんのり辛味を感じるくらいの辛さなので、辛いのが苦手な方でも美味しく食べられます。
讃岐うどんと合わせたいなら、まずはこの七味(四味)を試してみてください。
奥出雲 とんばら生七味
七味:青唐辛子、柚子皮、食塩、生姜、実山椒、 ごま、アオサ
奥出雲 とんばら生七味は、唐辛子は島根県の青唐辛子、柚子皮は高知、 塩は徳島、山椒は近畿、 生姜は徳島、アオサは三河湾産と、国産の原材料にこだわっています。
島根県で丁寧に育てられた青唐辛子をペーストにした、新鮮で爽やかな生七味唐辛子。柚子皮や生姜・実山椒を配合することで、非常に香りが豊かで食欲が増します。しかも、生青唐辛子を使用することで、赤唐辛子とは違う辛味と爽やかさがあるので、香りもそうですがクセになる辛味が味わえます。うどんのように和食で優しい味の食べ物との相性が良く、焼き鳥にも向いているのでバリエーション豊かです。楽しみ方が自由なので、一つあると重宝すること間違いなし!
一般的に言われる「七味」というよりどちらかというと「柚子胡椒」に近いものですが、普段とは違った感覚の七味を味わってみたい場合はぜひおすすめです。
元祖七味にんにく
七味:唐辛子、陳皮、にんにく、黒ごま、白ごま、アオサ、麻の実、けしの実
にんにくの香りが食欲をそそる、元祖七味にんにくの七味唐辛子です。「にんにく七味」ではなく「七味にんにく」なので要注意!原材料の比率的にはにんにくより唐辛子のが多いのですが、確かに「七味にんにく」と言って良いほどにんにくの主張が強いです。とはいえあくまで調味料レベルの量で入れるなら臭いにも問題はありません。
そんな元祖七味にんにくは、元気の源・にんにくに、程よい辛味の唐辛子がプラスされており「にんにく+唐辛子のカプサイシン」というシナジーにより食欲が増す配合になっています。唐辛子が味を引き締めて、にんにくが味の深みを出してくれるので、相乗効果が生まれ何度食べても美味しく、味わい深い一品に仕上がっています。女性や子どもにも食べやすいピリ辛具合なので、一家で安心して使えますね。うどんと合わせて食べると、味に深みが出るのでまた違った味わいとして楽しむことが出来ます。また、七味にんにくは万能なので、和食以外の料理とも合わせられます。
まとめ
うどんと相性の良い七味唐辛子をご紹介してきましたが、うどんとの相性ということで柑橘系の七味唐辛子のご紹介が多くなってしまいました。
勿論辛いのがお好きな方には一味唐辛子でも美味しく食べられます。是非、色々な唐辛子でより美味しいうどんを堪能してみてください!