牛丼に唐辛子って合うの?
よく吉野家などの牛丼チェーン店で、七味唐辛子が置いてあるのを見掛けます。唐辛子は味噌汁やお新香にもかけたりしますが、やはり牛丼にかけるのが一番ですよね!ご存知の通り牛丼と唐辛子の相性は非常に良いんです。ピリッと辛い唐辛子は、肉の脂の甘みを引き立たせて、ご飯がより進むようになります。なので、牛丼のような「丼もの」との相性が抜群なんです!
しかし、「唐辛子」と一口に言っても、その種類は様々です。唐辛子のガツンとした辛味が心地よい、パンチの効いた一味唐辛子や、山椒や青さなど、七種類のスパイスが混ざった七味唐辛子などがあったり、はては黒ごまを全面に押し出した松屋の黒胡麻焙煎七味など、その味のバリエーションは無限大です。
そこで、今回は牛丼に合う唐辛子を6種類紹介したいと思います。
お気に入りの唐辛子は「牛丼をテイクアウトしてご自宅で」という形でも楽しめますし、店内に持ち込んだとしても牛丼をより美味しく食べるための小さな調味料を持ち込むくらいでは基本的には何も言われません。(もちろん卵のような、その店舗の売上が減ってしまうような持ち込みはだめですよ!)牛丼屋以外ではうどん屋や蕎麦屋などでも楽しめますので、ぜひ自分のお気に入りの一味や七味を見つけてみてくださいね!今回厳選した6つはどれもおすすめですので、絶対お気に入りがみつかるはずです。
唐辛子に合うのは一味?七味?
そもそも一味と七味の違いって何?という話ですが、簡単に言うと唐辛子のみのものが一味、唐辛子に山椒や麻の実といった香辛料などを混ぜているものが七味です。
漢字の通り一味つまり1つの味、七味つまり7つの味と考えればすんなり納得できると思います。
さてそんな一味と七味ですが、牛丼にかけようとしている皆さんにぜひ試して頂きたいのは七味です。理由として、一味だと原材料が唐辛子のみのため、使用している唐辛子の品種由来の味以外は味の違いを出しづらいためです。
対して七味には各社のこだわりが詰まっています。一言で七味と言っても各社によって入っている中身は千差万別!例えばどの七味にも「トウガラシ・山椒・麻の実・黒ごま」はほぼ入っていますが、「シソ・ケシの実・生姜・青のり・あおさ・陳皮・シソ」などは各社のこだわりによって「入れる・入れない」「どれくらいの配分にするか」が全く異なります。なので一味と七味で迷っているのであれば、ぜひ七味を試してみてください!
牛丼に合うトウガラシ6選
では牛丼に合うトウガラシ・一味・七味のご紹介をしていきたいと思います!
吉野家唐辛子
牛丼と言えば吉野家!実は吉野家のカウンターに置かれている唐辛子は購入可能なんです!
牛丼に合うように研究しつくされた吉野家の唐辛子は、七味ではなく四味!厳選された相性の良いスパイスは「陳皮(みかんの皮)・唐辛子・ゴマ・青さ」の四種類。香辛料が厳選されているからこそ肉の旨味と甘さを引き出し、ご飯が進むピリ辛さと香ばしい香りに仕上がっています。
一度食べると病みつきになってしまうほどの美味しさで、辛過ぎないのですが後を引く旨味が強く、牛肉との相性が抜群に良いんです。お持ち帰り用の七味では足りないと感じている方や、自炊でも吉野家の唐辛子が食べたい方にはオススメですよ!
店舗ではほとんど扱っていないため、基本的にはネットでの購入となります。
八幡屋礒五郎 七味唐辛子
老舗の唐辛子メーカーの鉄板と言ったら八幡屋礒五郎です!礒五郎は他の老舗であるやげん堀や七味家に比べるとスーパーで出くわす確率が高いため入手しやすいのが嬉しい七味です。
八幡屋礒五郎は1736年・長野の善光寺境内での販売から始まった280年以上の歴史を持つ超老舗であり、現在ではその目を引くパッケージからひと目で「礒五郎の唐辛子だ」とわかる唐辛子です。礒五郎と言ってもわからないかもしれませんが、特徴的な缶を見たら思い出せる人も多いでしょう。
そんな礒五郎の七味唐辛子は、山椒や紫蘇・胡麻など香ばしく和を思わせる風情のある香りが、牛丼の美味しさをより引き立たせてくれます。ピリッと辛さはありますが、山椒のスパイシーな辛さがガツンとくるので、牛丼の脂っぽさをまろやかに調和して、あっさりとした味へと変化します。どちらかと言えば、女性が好むさっぱりとした七味なので、あっさりと食べたい方や、山椒のようなピリ辛さが好みの方には非常にオススメです。
なおスーパーに置いてあるのは鉄板の赤いパッケージの七味だけの場合がほとんどですが、実は礒五郎はかなりの種類の唐辛子を発売しており、「ゆず七味」から「山椒七味」、「七味ガラム・マサラ」まで盛り沢山です。赤パッケージ以外が気になる場合はネットで購入しましょう。
七味にんにく
にんにくの香りがより食欲をそそる、牛丼に合わせたい唐辛子です。食感の良いけしの実・胡麻・麻の実や、香り高いにんにくを含む七種類のスパイスが混ざっています。にんにくの香りは、自然と食欲を掻き立ててくれる強い香りです。牛丼と合わせることで肉の旨味も増しますし、牛肉独特の臭みを消す「マスキング効果」もある為、匂いを嗅ぐだけで食欲が掻き立てられます。なので、ご飯が進む最高の七味だと言えますね。辛いのが好きでご飯を沢山食べたい方は、きっと満足するでしょう。
松屋がつくった黒胡麻焙煎七味
吉野家と並ぶ、牛丼の人気チェーン店松屋が研究した、牛肉を美味しく食べるための七味唐辛子です。290円の牛めしを「プレミアム牛めし」という名前に変え実質値上げした時の名目がこの黒胡麻焙煎七味です。通常の牛めしを提供している地域では見かけることがないかもしれませんが、380円のプレミアム牛めしを頼むとこの黒胡麻焙煎七味がついてきます。
牛丼1杯90円の差額の価値がこの黒胡麻焙煎七味だけにあるかどうかは不明ですが、確かに通常の卓上唐辛子とは一味違います。多めの配分の黒胡麻が焙煎されることで、香ばしい香りが漂い、食欲が増すこと間違いなし。しかも、焙煎した黒胡麻の食感もアクセントになるので、牛丼だけだと物足りない味と食感をプラスしています。また、唐辛子と山椒のピリッとした辛味と香りが、牛肉の旨味を引き出してしつこくない、さっぱりとした味へと整えてくれます。普通に牛丼を食べるよりもさっぱりと、ヘルシーに味わえるので、男性だけでなく女性にもオススメです。
こちらは松屋の店頭で販売していることも多いので、お近くの松屋で購入すると良いでしょう。
二味唐辛子
あまり聞き馴染みのない種類ですが、この二味唐辛子は唐辛子と伊豆天城産のわさびの二味となっている唐辛子です。わさびのツーンとくる刺激的な辛さと、爽やかな香りが肉の旨味を引き立ててくれます。しかも唐辛子のピリ辛具合が食欲をそそるので、二味唐辛子ですが深みもあり、食べる人の心を惹きつけます。肉とわさびは相性が良いので、喧嘩せず牛丼本来の味を更にパワーアップさせてくれるのです。さっぱりとした辛さがお好みの方や、わさびのツーンとした辛味が好きな方にピッタリです。
黄金一味
その名前の通り、通常赤唐辛子を使うはずですが、黄金唐辛子を使って作ったパンチねたある一味唐辛子です。その辛さは、赤唐辛子の10倍に匹敵すると言われていて、辛いもの好きのリピーターが非常に多いんですよ。他にも、黄金一味は辛さのキレが抜群なので、どんな料理にも合わせられる万能さを持ち合わせています。牛丼であれば、肉の脂の甘みが黄金一味をかけることによって際立つので、より美味しく牛丼が食べられます。黄金唐辛子ならではの強い香りと風味が鼻に抜けるので、食べれば食べるほど美味しさが増していきます。辛さや刺激を求める方に最適の一品ですね。
まとめ
牛丼に合う様々な唐辛子を紹介してきましたが、どれも美味しそうですよね。種類や配合されているスパイスによって、味や食感が変わりますし、使う唐辛子や配合の仕方によっても辛さが全く異なります。自分の好みの食べ方や辛さを知っておくのも、選ぶポイントの一つです。是非、お気に入りの一品を見つけて、自宅でも美味しい牛丼を味わいたいですね。