唐辛子+オリーブオイル=「ピカンテ」
イタリアレストランで、タバスコの代わりに唐辛子が混ざったオリーブオイルが出てくることがありますよね。この唐辛子オリーブオイルのことは、別名「ピカンテオイル」と呼ばれています。「ピカンテ」という単語は日本ではあまり聞き馴染みがないですが、スペイン語やイタリア語で「辛い」という意味なんだそうです。その味は酸味と辛味が強いタバスコとは異なり、辛さの中にもオリーブオイルの芳醇な香りとまろやかさが口いっぱいに広がり、食材の美味さを引き立たせてくれます。
ピカンテオイルは、基本となる「唐辛子+オリーブオイル」というシンプルな組み合わせ以外にも、香り付けでローズマリーやにんにくが入ったものもあります。お好みによって風味付けやスパイス要素を入れられる、素晴らしいオイルだと言えるでしょう。
唐辛子オリーブオイルの使い方
唐辛子オリーブオイルと聞いて、どんな使い道を想像されますか?クセが強くて、もしかしたら使いにくいかもと思っている方も多いでしょう。
実は、ピカンテオイルは通常の料理の引き油に使ってももちろん良いですし、料理のアクセントとして辛味を加えるためにも使えたりと、とっても優秀なのです。例えば、タバスコの代わりにアクセントとして、ピザやパスタにかけるのも美味しいですよ♪
また、にんにくをプラスしたピカンテオイルはオイルパスタやアヒージョなど、主役級の料理にも使えます。他にも、サラダのドレッシング代わり、サンドイッチのアクセントなど、どんな料理にも馴染んでくれる縁の下の力持ち的存在です。
・簡単に出来る、ピカンテの作り方
料理のスパイスとして万能な唐辛子オリーブオイルですが、実は自宅で簡単に作れちゃいます。基本的な作り方は以下の通り。
原材料
・植物性オイル(オリーブオイル以外でもお好みで使用可)
・唐辛子(生・乾燥どちらでも可能※)
・熱湯消毒済みの清潔な瓶
・にんにく(お好みで)
・ハーブ類(お好みで)
作り方
①生:生唐辛子を洗い、しっかり水を切り、オイルが沁みやすいよう穴を開けておきます。
①乾燥:見栄え重視なら下処理不要、味をしっかり染み込ませたいなら手で軽く砕いておきます。
②フライパンにオリーブオイルと唐辛子を加え、サッと火が通るくらいまで炒めます。
③火が通ったら、冷めるまで待ちます。
④熱湯消毒した瓶に移し、完成です。
※長期保存が可能なので、沢山作っても大丈夫です。
上記のレシピに、風味を加えたいならにんにくを入れたり、香りを豊かにしたいならローズマリーやタイム・オレガノ・ディルなど、ハーブを加えるのも良いですね。作り方が簡単で日持ちがするので、非常にオススメです。
※生の唐辛子を使用するときは水分に要注意!
オイルに漬けるんだから腐らないんでしょ?と思っている方は要注意です。
唐辛子は品種や収穫時期によって唐辛子中の水分量が変わり、生の唐辛子を使用する場合は唐辛子中に存在する水分をしっかりと抜いておかないと、カビが生えてくる場合があります。また水洗いした時の水分を完全に拭ききる前にオイルに入れてしまうとこれまたカビが生えてくる場合があります。
鷹の爪くらいの品種でしたら生でそのまま入れてもカビが生えることはあまりないですが、鷹の爪以上に肉厚な品種を使用する場合は要注意です!
下ごしらえとして半分に切り、ピチットのような浸透圧を利用した脱水シートで十分に唐辛子中の水分を抜いておきましょう。脱水シートがない場合はクッキングペーパーなどで水分を十分に抜いてください。
作るのが面倒なら市販のものを購入するのもあり
簡単に作れる唐辛子オリーブオイルですが、より辛いオイルが良かったり、香りの良いハーブをたくさんブレンドさせたいなど、家庭で作るよりも購入した方が安上がりに済む場合も多々あります。そこで市販品であればまずはこれ!というオススメ唐辛子オリーブオイルをいくつか紹介していきます。
ピエトロ 国産唐辛子とローズマリーの香味オイル
ドレッシングで有名なあのピエトロが販売しているピカンテがこちらのオイルです。
香りの良い国産の唐辛子を使用し、オイルはオリーブオイル、大豆油、なたね油の合わせ油を使用しています。唐辛子とハーブのさっぱりした香りとクセのない味がどんな食材にも相性ピッタリなんです。食べた時に、後から来る辛味が特徴的で、クセになる美味しさが堪能できます。パスタやピザ、アヒージョなんかにオススメですよ。自宅で作るシンプルな唐辛子オリーブオイルよりも、辛味も香りもランクが上なので、プロの味を求める方にオススメの一品です。配合していあるローズマリーはオイルに漬け込んであり、細長いボトルということもありおしゃれなキッチンにも良く合います。
島とんがらしオイル
通常の鷹の爪の何倍も大きな鷹の爪が入った、島とんがらしオイル。島とうがらしと言っても沖縄の方ではなく、伊豆諸島は八丈島で作られた島とんがらしは、香りが高く、香ばしさを感じるようなジューシーな味わいとなっています。使用しているオリーブオイルはイタリア産となっています。勿論辛味も強いですがオイルとの相性も抜群によく、ピザやマリネなどへのアクセントとしても勿論、アヒージョや炒め物・パスタなどのオイルに使用することで、普段とは一味違ったピリっとした辛味が堪能できます。八丈島のおばあちゃんたちの手によって一つ一つ丁寧に手作りで作られた、愛情のこもった唐辛子オリーブオイルですので是非試してみてください。
島とうがらしほっとオリーブオイル
先程の島とうがらしは八丈島でしたが、こちらは沖縄の石垣島で、無添加・無農薬で作られた島とうがらしをふんだんに使ったオリーブオイルです。通常の唐辛子よりも辛味が強いと有名な島とうがらしを、これでもかと言わんばかりに沢山瓶に詰まった状態でバージンオイルをたっぷりと注いでいます。シンプルな作り方ではありますが、島とうがらしが無添加なので、素材本来の旨味が活かせたオイルになっています。より辛い唐辛子オリーブオイルを探し求めている方にオススメですね。コクと旨味が凝縮された、美味しい唐辛子オリーブオイルを是非ご堪能下さい。
COLAVITA 唐辛子入りオリーブオイル
イタリア産の唐辛子を使っていて、辛味を引き立てるために日差しに当ててからオイルに漬けています。後を引く辛味がクセになり、リピーターも非常に多い一品です。
パンチの効いた辛味が味わえることもあり、普通の辛さでは満足出来ない方にオススメです。是非、パスタや餃子などお好みの料理に使ってみてください。